• J・マスキス メッセージ
  • フィリップ・ロッケンハイム監督 メッセージ
  • 本国版オリジナル予告編
  • 本予告
音楽のみで通じ合う、崩壊と再生のダイナソーJr.ドキュメンタリー
切なく哀愁を帯びたメロディを殺伐とした轟音で包み込む、アメリカン・オルタナティブ・ロックの核をなしたバンド、ダイナソーJr.初のドキュメンタリー映画が遂に日本上陸。80年代 USハードコア/パンクの直撃を受けた面々によって1984年、マサチューセッツ州で結成されたバンドの歴史を、オリジナル・メンバーであるJ・マスキス(G./Vo.)、ルー・バーロウ(B.)、マーフ(D.)の三人の関係性にフォーカスしながら貴重な過去のフッテージを交えて描く、バンド自身が製作に関わったバンド公式の映画作品だ。

「本当はストラトキャスターが欲しかったが金が無く、仕方なくジャズマスターを買った」と語るJ・マスキスのギター音があまりに巨大だったため、リズム隊の二人は自らの音が聴こえるべくボリュームを上げるしかなかったというダイナソーJr.の凄まじい轟音は、ニルヴァーナやサウンドガーデン、パール・ジャムなどのグランジ・ムーブメントが勃発するより前にソニック・ユースに見出された先駆であり、2ndアルバムはUSハードコア界の総統ともいうべきグレッグ・ギン(ブラック・フラッグ)運営のSSTレコードからリリースされた。巷に溢れたハードコア・サウンドとは一線を画す、暗く、ヘヴィでギターまみれな音の洪水でありながらもポップでキャッチーさを備え、そしてニール・ヤングやニック・ケイヴ的とも云われる無気力極まりない唯一無二のボーカルが欧米の地下世界で絶大な支持を得た。しかし、ツアー中のある出来事をきっかけに三人の関係性は崩壊。ルーとマーフは次々と脱退、新メンバーを迎えて活動を継続したダイナソーJr.はJ・マスキスのソロ色を強めていった。 ダイナソーJr.の音楽は、売れようとするものでもなく、他人に聴いてもらおうとするものでもなく、ルー・バーロウは「どのぐらい客が集まるか、どれだけの人が聴いてくれるのかと考えたことがない。俺たちは客を襲うためにライヴをやっていた」と語る。人気を獲得するためにギラギラするロックスター然としたバンドとは対極、音楽以外には一切関心がない三人のコミュニケーションは唯一、音楽を通じて図られる。

そんな音楽だけで結ばれていたオリジナル・メンバー三人それぞれの正直な証言を引き出し、そして2005年以降再集結した現在までを、華美な演出を許さない愛情溢れる視点でまとめたのは、J・マスキスとは義理の親族にあたるフィリップ・ロッケンハイム。これまで100本以上のミュージックビデオを手掛け、ジム・ジャームッシュ監督作『ギミー・デンジャー』(2016)にも撮影素材が使われるなど長年音楽映像の世界で活躍するベルリン在住の監督だ。バンドの歴史と、再始動を果たした現在の姿をも捉える様子は映画『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』(2006)、そして被写体に寄り添う優しい眼差しは映画『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005)を想起させる。80年代末から90年代にかけてオルタナティブ・ロックという巨大な渦の中心にいたダイナソーJr.の約30年にわたる心情と佇まい、音楽をタイトに、丁寧に、誠実に描いた本作は、同時に人間の成長と友情の在り方も映し出すものとなった。
Dinosaur Jr.
1984年、J Mascis(G/V)、Lou Barlow(B/V)、Murph(D)により米マサチューセッツ州アマーストで結成された。1985年にデビュー・アルバム『Dinosaur』をリリース。1988年のサード・アルバム『Bug』リリース後、Lou Barlowが脱退するも、1991年にメジャー・デビュー作『Green Mind』をリリース。1993年にはMurphも脱退するが、1997年の『Hand It Over』迄、計4枚のアルバムをメジャーから発表。2005年、再び結成時の三人が集まり、2007年にFat Possumからアルバム『Beyond』をリリース。2009年、バンドはJagjaguwarと契約し、アルバム『Farm』をリリース。以後、『I Bet on Sky』(2012)、『Give a Glimpse of What Yer Not』(2016)を発表した。 2021年、5年振りとなる12枚目のアルバム『Sweep It Into Space』をJagjaguwarよりリリース。アルバムのプロデュースはJ MascisとKurt Vileで、2019年の秋、Bisquiteen Studioでレコーディングは始まった。今回参加した唯一の外部ミュージシャンはKurt Vileで、「Thin Lizzyをよく聴いていたので、ツイン・リードのサウンドを手に入れようとしたんだ(笑)」とJ Mascisは語る。全12曲の収録曲のうち「Garden」と「You Wonder」はLou Barlowが書き、Murphのドラムも健在である。
ダイナソーJr.、5年振となる新作が完成。
J・マスキスとカート・ヴァイルの共同プロデュースによる12枚目のアルバム『スウィープ・イット・イントゥ・スペース』、リリース。
■アーティスト:DINOSAUR JR.(ダイナソーJR.)
■タイトル:SWEEP IT INTO SPACE(スウィープ・イット・イントゥ・スペース)
■品番:JAG366JCD ■定価:¥2,400+税
■発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
■その他:世界同時発売、日本盤ボーナス・トラック2曲収録、解説/歌詞/対訳付
■収録曲目:
1. I Ain’t
2. I Met The Stones
3. To Be Waiting
4. I Ran Away
5. Garden
6. Hide Another Round
7. And Me
8. I Expect It Always
9. Take It Back
10. N Say
11. Walking To You
12. You Wonder
13. To Be Waiting (Live from Look Park)*
14. Garden (Live from Look Park)*
*日本盤ボーナス・トラック

監督
フィリップ・ロッケンハイム
製作
ステファン・ホール、アントワネット・コスター、フィリップ・ロッケンハイム
ステファン・ホール
アントワネット・コスター
フィリップ・ロッケンハイム
共同製作
ダイナソーJr.、J・マスキス
ダイナソーJr.
J・マスキス
出演
ダイナソーJr.(J・マスキス、ルー・バーロウ、マーフ)、キム・ゴードン(ソニック・ユース)、
ヘンリー・ロリンズ(ブラック・フラッグ)、ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ)、
サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、フランク・ブラック(ピクシーズ)、
ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)、ソニック・ブーム(スペースメン3)、マット・ディロン
ダイナソーJr.(J・マスキス、ルー・バーロウ、マーフ)
キム・ゴードン(ソニック・ユース)
ヘンリー・ロリンズ(ブラック・フラッグ)
ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ)
サーストン・ムーア(ソニック・ユース)
フランク・ブラック(ピクシーズ)
ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)
ソニック・ブーム(スペースメン3)
マット・ディロン
2020年|82分|ドイツ=アメリカ合作|原題:FREAKSCENE the story of Dinosaur Jr.
© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.
キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給
バンドとその音楽に対する思いやり、
愛情、畏敬の念に溢れた、特別な作品だ。
ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ)
彼らが共有できる唯一の真の言語は<音楽>
であるという状況下で、バンドという運命共同体に属する試練を
乗り越えようと前進する姿が大好きだ。
ダイナソーJr.は私たち全員にとって非常に大切であり、今もなお重要な存在だ。
サーストン・ムーア(ソニック・ユース)
アメリカン・オルタナティブ・ロックの面々を描く
この心温まるポートレートは、
友情と個人の成長についての痛烈な反芻を兼ねている。
あまりに生々しいパフォーマンスの映像が
全体に重厚感をもたらす。
the Guardian
※映画上映劇場にて上映期間中販売、無くなり次第販売終了となります。
※販売の有無につきましては、映画上映劇場にお問い合わせください。
Tシャツ(BLACK)
販売価格:¥4,000(税込)
サイズ:S/M/L/XL
Tシャツ(WHITE)
販売価格:¥4,000(税込)
サイズ:S/M/L/XL
トレーナー
販売価格:¥4,800(税込)
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キャップ
販売価格:¥4,000(税込)
トート(ショルダー)バッグ(BLACK)
販売価格:¥3,500(税込)
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